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SACDサラウンド・レビュー(624) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Brahms, Schumann, Reinecke.jpg
Brahms,Schumann,Reinecke
Chamber music for French Horn
CCS SA 34014
Jasper de Waal(horn)
Candida Thompson(violin)
Hans Colbers(clarinet)
Frank van de Laar(piano)
録音 2012年4月
Channel Classics

ホルンのための室内楽作品集
ブラームス:ホルン三重奏曲変ホ長調Op.40
シューマン:アダージョとアレグロOp.70
ライネッケ:クラリネット、ホルンとピアノのための三重奏曲変ロ長調Op.274

カール・ライネッケ(Carl Heinrich Carsten Reinecke, 1824年6月~1910年3月)は、ドイツロマン派の作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者。音楽理論や音楽教育書の著作を出していた高名な音楽教育者の父親ルドルフに学ぶ。7歳までに作曲を始め、12歳でピアニストとして初めて公開演奏を行った。1843年(19歳)に北欧に演奏旅行を行い、引き続きライプツィヒでメンデルスゾーンやシューマンに師事した。1860年(36歳)にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の楽長、音楽院の教授に就任。初期の作品にはメンデルスゾーンやシューマン、ショパンの影響が顕著であったが、のちにはブラームス作品のもつ綿密さや堅固な構成力が加わった。公職から引退後も死の間際まで作曲活動を続けていたため、創作数は出版作品だけで300曲を超え、未出版の作品を数えると千曲以上ともいわれる。様々な分野の曲を書いているが、魅力的な旋律と創意に富む数多くのピアノ曲で殊に有名であった。また、室内楽曲も優れており、フルートソナタ「ウンディーネ」は彼の作品中最も頻繁に演奏される曲である。
Carl Heinrich Carsten Reinecke_1.jpg


ヤスパー・デ・ワール(Jasper de Waal)は2004年から2012年までロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席ホルニスト。ブラバント音楽院(Brabant Conservatory) にてヘルマン・ユーリッセン(Herman Jeurissen)に師事し、1988年卒業。引き続きハーグ王立音楽院(Royal Conservatory in The Hague )にてヴィセント・ザルゾ(Vicente Zarzo)に師事。1991年から2004年までハーグ・レジデンティ管弦楽団(Residentie Orkest)の首席奏者を歴任。ハーグ王立音楽院の客員教授を務める。
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カンディダ・トンプソン(Candida Thompson,1967年10月~) イギリスのグラスゴー出身の女性ヴァイオリニスト、指揮者。ロンドンのギルドホール音楽演劇学校(Guildhall School of Music and Drama)にてデーヴィド・タケノ(David Takeno)に師事し、ヴァイオリンのソリストのディプロマを獲得。引き続きカナダのバンフ芸術センター(Banff Centre for the Arts)にて学んだ。ベルグラード国際青年音楽コンクール(Jeunesses Musicales in Belgrade)を含め数々のコンクールで優勝。その後、ヨーロッパ、アメリカはじめ多くの国々でソロ活動を実施。ピアニストのPaolo Giacometti 、チェリストのXenia Jancovic とHamlet Piano Trioを結成。1995年よりアムステルダム・シンフォニエッタのコンサート・ミストレスに、2003年からは芸術監督に就任。
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ブラームスのホルン三重奏曲ではVnは左、Pfはセンター奥に、ホルンは右に定位しており、それぞれの音のバランスは良い。ライネッケの三重奏曲ではクラリネットが左、Pfがセンター奥、ホルンが右に定位している。サラウンドスピーカーには直接音がかなり入っている。録音場所はオランダ、オンデア・デ・リンデン・スタジオ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質                ☆☆☆☆
チャンネル            5ch

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