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真空管プリメインアンプ組み立てキットTRK-300の製作(2) [オーディオ]

TRK-300関連の情報を検索していたら、トライオードから純正グレードアップパーツが販売されていることを知り、手配しました。
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初段増幅基板に使用する抵抗14本と0.1μカップリングコンデンサー2個、12AX7のプレートと300Bのグリッド間に挿入するカップリングコンデンサー0.33μのコンデンサー2個です。抵抗はKOA製の電力形被膜抵抗SPR2Cシリーズの2Wらしいですが、トライオードのHPでは特注品となっていました。単価は100円だそうです。カップリング用コンデンサーは添付の標準品のフィルムコンデンサーより外形がかなり大きく、リードを内側に曲げないとスルーホールには入りませんでした。メーカー名はドイツのMundorfと記載されています。

キットに添付されてきた標準パーツを先に実装してしまうと、部品を基板から外す時、パターンを損傷してしまう恐れがあるので、グレードアップパーツが到着を待って、実装の作業にかかりました。

電源基板
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部品実装で早速、小さなトラブルを発生しました。電源基板に電解コンデンサーを実装する際ですが、部品表と回路図ではC3が100μF/400Vになっていますが、基板のシルクマークにはC3の表示が無く、C4になっていたため、添付されてきた部品で初段増幅基板のC4に実装すべき22μF/450Vを実装してしまいました。すぐ気が付き基板を傷めず交換できましたが、組立説明書の最後のページに記載された組立説明書の訂正箇所には含まれていませんでした。

初段増幅基板
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部品番号R109とR209は部品表では1/2Wの82KΩで、添付の抵抗も1/2Wで、パターンのスルーホール間隔もこれに合うピッチですが、グレードアップパーツの82KΩは他の12個と同じ2Wタイプが入っており、これもリードを内側に曲げて実装しました。直接音に関係ない抵抗5個は添付のものを実装しました。

シャーシー内配線
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各線材を指定の長さに切り、予備ハンダをします。電源基板と初段増幅基板の端子ピンには必要な線をあらかじめハンダ付しておきます。

電源基板をシャーシーに取り付け、電源トランス、チョークコイル、出力トランス、初段増幅基板間の配線をします。
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初段増幅基板からはフィラメント、出力トランスからのNFB配線、ボリューム用配線をします。
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そのほかにはシャーシーGND端子への配線、バイアス調整用配線、出力トランスと300B用ソケットプレート間、バイアス調整トリマ基板と300B用ソケットグリッド端子、カップリング用コンデンサー0.33μを初段増幅基板と300B用ソケットグリッド端子間にハンダ付します。
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テスターで導通を確認した後、束線バンドで配線の体裁を整えました。
その後ヒューズを取り付け、バイアス調整トリマは反時計回りに止まる位置まで回しておき、電源プラグを差し込み電源を入れ、インジケーターランプが点灯することを確認後、テスターにて300Bのプレート端子電圧(430V)、300Bのグリッド端子電圧(-73V)、フィラメント端子間電圧(5.5V)が来ていることを確認しました。

裏蓋をし、シャーシーを表にひっくり返し、真空管をソケットに挿入し、左右のそれぞれのバイアス調整トリマを時計の針方向に回しながら、メーターの針がセンターになるように設定しました。

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コメント 2

Sasha

綺麗な造りですね!!
300Bに私も挑戦したくなりました。
プレート電圧430Vですか、感電に注意してください。
レヴュー待っております。

by Sasha (2015-12-16 12:50) 

たーちゃん

Sashaさま
こんばんは。組立配線は計8時間ほどで、あっけなく終わってしまいました。
今日、スピーカーにつないでハムノイズ調整用のトリマーを最適な位置に合わせ、音だしをしてみましたが問題なく音は出ております。これからエージングとデジタルアンプとの音の比較等をじっくりしたいと思います。
by たーちゃん (2015-12-16 22:47) 

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