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チャンネルデバイダー Behringer CX3400の改造(1) [オーディオ]

マルチアンプ構成でのステレオ音源再生時に、真空管300Bシングルアンプを中高域とし、デジタルアンプLXA-OT3をサブウーハー用に、LXA-OT1をスーパーツイター用として3WAYで使用すべく、Behringerのアナログ・チャンネルデバイダーCX3400を導入しました。

安価なわりに、性能が良いと思っていたBehringerのチャンデバですが、アナログ、デジタル両タイプともネット上での評判はあまり良くないようです。故障が多い、ノイズ特性が良くないなどと、多くのユーザーが書き込みをしています。

上面パネルを取りはずし、中の作りを見てみました、アナログ信号を扱うにしては雑な作りが目立ちました。
CX3400改造_1.jpg


以下、気になった箇所。
① 前面パネル用基板と背面入出力パネル用基板は紙エポキシ系を使用していると見られ、ガラスエポキシ基板(FR4)を使用していない。

② 基板どうしの接続はフラットケーブル3本で接続しており、アナログ信号、±15V電源、GNDの受け渡しもこのケーブルを使用している。特にアナログ信号はシールドされていないのでEMIなどの外部からのノイズの影響が心配。

③ スルーホール2層基板のようだが、ハンダの上りが悪く、ディスクリート部品は手はんだ付の「ちょんづけ」で、スルーホールの上まで十分ハンダが上がっていない状態であった。また、C8の1000μ/35Vの電解コンデンサーは上部の左右が大きく凹んだものが実装されていた。

そこで、購入後、全チャンネルが問題なく動作することを確認後、以下の改造をかけることにしました。

① 入力、出力回路オペアンプ変更 NJM4580(JRC)→OPA1652AID(TI) 計7個
IC3,4,5,6,7,8,9(基板シルク印刷部品番号、回路図のIC番号とは異なる)
CX3400改造_オペアンプ比較表.png


② 電源回路変更
・整流回路ダイオード変更1N4002→11EQS10(日本インター)ショットキーバリアダイオード計4個
D1,2,3,4
CX3400改造_整流用ダイオード比較表.png


・±15Vレギュレータ用電解コンデンサー変更(中国や香港製を使用しているようです)
 容量を大きくし、国産の低ESRのものに変えました。
10μ/25V(KSD)→47μ/25V(東信工業)  C15,16
1000μ/35V(DECON)→3300μ/35V(東信工業) C1,8
尚、シルク部品番号C8に実装されていたDECON製のものはケースの上部が左右から大きな力が加わったように凹んでいました。(写真参照)

背面基板 NJM4580実装部
CX3400改造_2.jpg


NJM4580取り外し後の背面基板
取り外しは、ICに予備ハンダを多めに付けた後、半田ごて2本を使用し、両サイドを同時に熱し、素早く取ります。
CX3400改造_4.jpg


背面基板 電源整流部
CX3400改造_3.jpg


整流用ダイオード、電解コンデンサー取り外し後の背面基板、電源整流部
CX3400改造_5.jpg


取り外した部品
CX3400改造_6.jpg

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