SACDサラウンド・レビュー(931) [サラウンド・サウンド・レビュー]
Francois Couperin
Les Apotheoses
AVSA9944
Jordi Savall(basse de viole et direction)
Ton Koopman(clavecin)
Monica Huggett(violon)
Chiara Banchini(violon)
Hopkinson Smith(théorbe)
Bernard Hervé (récitant)
録音 1985年3月
Alia Vox
フランソワ・クープラン:
・リュリ讃
・コレッリ讃
ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall ,1941年~)スペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダに生まれ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年に器楽アンサンブルのエスペリオンXXを設立し、バーゼルを活動の拠点として数多くの録音を行ったが、1987年には合唱中心のグループであるレ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャを、1989年には管弦楽団ル・コンセール・デ・ナシオンを結成し、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。2013年9月に久しぶりに来日し、J.S.バッハの無伴奏チェロ組曲などを演奏した。
トン・コープマン(Ton Koopman, 1944年10月~ )はオランダのオルガン奏者、チェンバロ奏者、指揮者。古典学を修めた後、オルガン、チェンバロをアムステルダム音楽院でグスタフ・レオンハルト及びシモン・C・ヤンセンに師事し、音楽学をアムステルダム大学で学ぶ。オルガン演奏とチェンバロ演奏の奏法で優等(プリ・デクセランス)に輝く。1979年にアムステルダム・バロック管弦楽団を設立し、1992年にはアムステルダム・バロック合唱団を併設。わけてもバッハの宗教曲やモーツァルトの交響曲の演奏・録音を通じて、オリジナル楽器演奏運動の雄となる。
モニカ・ハジェット(Monica Huggett,1953年5月~ )はイギリス、ロンドン生まれのバロック・ヴァイオリン奏者。6歳から初期のヴァイオリン教育を受け、16歳で王立音楽院ヴァイオリン科に進む。早くも音楽院に在籍中からバロック・ヴァイオリンとの関係を深め、とりわけこの楽器の研究に没頭する。1980年にトン・コープマンとアムステルダム・バロック管弦楽団を結成し、1987年までコンサート・ミストレスを務める。ソリストとしては、その他の古楽器オーケストラと共演して協奏曲を演奏・録音し、あるいは古楽器アンサンブルと室内楽演奏で共演を重ねてきた。チェンバロ奏者のジェイムズ・ジョンストーンらと古楽器アンサンブル「トリオ・ソネリエ」を結成している。ほかにも、数々の古楽器オーケストラや古楽器アンサンブルにおいて、客演指揮者や芸術監督としても活動している。デン・ハーグ王立音楽院とブレーメン芸術高等学校において、バロック・ヴァイオリンの教授を務めている。
録音時期は1985年で少し古いが、音質はとても良い。特に高域弦の音の伸びが良い。各楽器間の音のバランスも良い。各曲の前に語りが入る。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はパリ、ラジオ・フランス
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch