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SACDサラウンド・レビュー(764) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Henricus Isaac
In The Time OfLorenzo de’Medici & Maximilan I
AVSA9922
Jordi Savall/Hespèrion XXI
La Capella Reial de Catalunya
録音   2016年12月
     2017年1月
Alia Vox

ハインリヒ・イザーク:ロレンツォ・デ・メディチとマクシミリアン1世の時代
・メディチ家のファンファーレ Palle,palle(器楽曲)
・モテット/歌曲 Parce,Domine
・La morra(器楽曲)
・モテット(4声) Sustinuimus pacem
・歌曲「インスブルックよ、さらば」
・祝いの歌 Hora e di maggio
・A la battaglia(器楽曲)
・アンジェロ・ポリツィアーノ:ラメント「Quis dabit capiti meo aquan」
・モテット Sancti spiritus assit nobis gratia
・モテット(6声) Angeli, Archangeli
・器楽による歌 La Mi La Sol
・モテット(6声) Optime Divino date munere pastor ovili
・モテット Circumdederunt me
・歌曲(リート) O Welt, ich muss dich lassen(作詞者不明)
・モテット(6声)Christus,filius Dei

ハインリヒ・イザーク(Heinrich Isaac ,1450年頃~1517年3月)は盛期ルネサンス音楽のフランドル楽派の作曲家。ジョスカンと同世代の作曲家の中では最も重要と看做されている。イザークの生い立ちについて詳細は不明だが、おそらくフランドルの出身。1470年代までには作曲していたことが分かっており、イザークに関する最初の文書は1484年にさかのぼる。同年イザークはインスブルックの宮廷作曲家だった。翌年、フィレンツェのロレンツォ・デ・メディチの宮廷音楽家となり、オルガン奏者、宮廷楽長ならびにロレンツォの子供たちの家庭教師をつとめた。1497年までにイザークは、神聖ローマ帝国皇帝マクシミリアン1世に仕官し、主君に同行してドイツ各地を歴訪、当時のドイツの作曲界に多大な影響を及ぼしたと見なされている。1514年にフィレンツェに戻り、同地で他界した。イザークは幅広い変化にとんだ楽曲をのこしており、ミサ曲、モテット、ドイツ語歌曲、イタリア語歌曲、器楽曲などがある。
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ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall ,1941年~)スペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダに生まれ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年に器楽アンサンブルのエスペリオンXXIを設立し、バーゼルを活動の拠点として数多くの録音を行ったが、1987年には合唱中心のグループであるレ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャを、1989年には管弦楽団ル・コンセール・デ・ナシオンを結成し、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。最近ではサヴァール・トリオとして2017年9月に来日した。

エスペリオンXXI (Hesperion XXI)はサヴァールが1974年に夫人のソプラノ歌手モンセラート・フィゲーラスやその他の同郷の人々、各国からスイスに集まった仲間たちと一緒に結成した器楽・声楽アンサンブル。中世・ルネサンス・バロックの音楽の正確な解釈と、新しい演奏形式で注目を浴びる。
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主な楽器はガンバとリュート、オルガン、太鼓などの打楽器、コルネットなどの吹奏楽器でコーラスを伴う。残響が豊な聖堂での収録で、音像は左右、奥行き方向にも広い。
録音場所はスペイン、カタルーニャ州、Collégiale du Château de Cardona

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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