SACDサラウンド・レビュー(836) [サラウンド・サウンド・レビュー]
Prokofiev
Symphonies Nos. 2 & 3
PTC5186624
Vladimir Jurowski/State Academic Symphony Orchestra of Russia
録音 2016年9月,10月
Pentatone
セルゲイ・プロコフィエフ:
・交響曲第2番 ニ短調 Op.40
・交響曲第3番 ハ短調 Op.44
ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
ロシア国立交響楽団(The State Academic Symphony Orchestra of Russia)はモスクワを本拠とするオーケストラの一つで1936年に設立された。ソビエト連邦であった1991年までの名称は「ソビエト国立交響楽団」と呼ばれていた。2006年より交響楽団に多大な貢献をしたエフゲニー・スヴェトラーノフの栄誉をたたえて彼の名を付し、正式名称は「スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団」(Svetlanov Symphony Orchestra)となっている。2011年10月よりウラディーミル・ユロフスキが芸術監督兼首席指揮者を務めている。
音像は左右、奥行き方向ともに広がっており、要所にスポットマイクを配置した、ワンポイントマイクをメインとした録音と思われる。大きなホールでの録音だが、ホールトーンはあまり感じられない。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられているが、直接音がかなり入っている。録音場所はモスクワ音楽院大ホール
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆☆
音質 ☆☆☆☆
チャンネル 5ch
SACDサラウンド・レビュー(835) [サラウンド・サウンド・レビュー]
Fauré
Piano Quartets Nos 1 & 2
MDG9432122
Mozart Piano Quartet
録音 2018年12月
MDG
フォーレ: ピアノ四重奏曲全集
・ピアノ四重奏曲第2番ト短調Op.45、
・ピアノ四重奏曲第1番ハ短調Op.15
モーツァルト・ピアノ四重奏団(Mozart Piano Quartet)は2000年に創設されたドイツのピアノ四重奏団。メンバーはピアノのパウル・リフィニウス(Paul Rivinius)、ヴァイオリンのマルク・ゴトーニ(Mark Gothoni)、ヴィオラのハルトムート・ローデ(Hartmut Rohde)、チェロのペーター・ヘール(Peter Hoerr)。それぞれがソロとして国際コンクールで賞を獲得している。演奏活動としてはリンカーン芸術センター、ウィグモアホール、メルボルンフェスティバル、マーラーフェスティバル、アムステルダムのコンセルトヘボウなど、米国、ヨーロッパ、極東の主要フェスティバルや会場で定期的に行っている。
残響の多い修道院での録音の影響と思われ、全体的にこもりがちな音に聞こえた。特にピアノはセンター奥に定位しているが、すっきりしない響きを伴っている。横への広がり感もあまり無い。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングし、アンビエンスな音を捉えている。録音場所はドイツ、ハノーファーの南西約50kmにあるマリエンミュンスター修道院(Abtei Marienmünster)
サラウンド・パフォーマンス ☆☆☆
音質 ☆☆☆
チャンネル 5.1ch(2+2+2方式)