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SACDサラウンド・レビュー(760) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Britten, Hindemith
Violin Concertos
PTC5186625
Arabella Steinbacher/Vladimir Jurowski
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2017年4月
PentaTone Classics

ベンジャミン・ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 15
パウル・ヒンデミット:ヴァイオリン協奏曲



アラベラ・美歩・シュタインバッハー(Arabella Miho Steinbacher, 1981年11月~)はドイツのヴァイオリンニスト。ミュンヘンでドイツ人の父親と日本人の母親との間に生まれた。ヴァイオリンを始めたのは3歳からで、9歳時にはミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコのもとで学んだ。ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスにも師事した経歴を持つ。2000年にハノーファーで開催されたヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクールで入賞、翌年にはバイエルン州より奨学金を授与された。ソリストとしてのキャリアは、2004年パリでの劇的で予期せぬデビューに始まる。急病のチョン・キョンファに代わって、舞台に立ち、ネヴィル・マリナー指揮フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンの協奏曲を演奏し、大成功を収める。その後も、彼女の成功が継続している理由は、20曲以上の協奏曲を含む、その多彩で奥深いレパートリーにある。CDでの受賞には、エコー・クラシック賞(ドイツでのグラミー賞)の年間ヤング・アーティスト賞、<ル・モンド・デュ・ラ・ミュジーク>のレ・ショック・デュ・モワ賞、そして二つのドイツ・レコード批評家賞がある。以前ユリア・フィッシャーが使用していたストラディヴァリウス「Booth」(1716年製、日本音楽財団貸与)を使用している。最近では2011年5月に来日し、ドヴォルザークの協奏曲などを演奏した。
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ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
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ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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コンサートホールのセンターで聴くような音響空間の大きさを感じる収録。ソロヴァイオリンの音量は低めに抑えられているが、バックのオーケストラは奥行き感を感じる仕上がりになっている。録音場所はベルリン、Haus des Rundfunsk(rbb)

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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