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SACDサラウンド・レビュー(799) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Richard Strauss
Also sprach Zarathustra
PTC5186597
Vladimir Jurowski/Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin
録音 2016年6月 
PentaTone

R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30,TrV176
グスタフ・マーラー:
・交響詩「葬礼」(交響曲第2番ハ短調「復活」第1楽章初稿)
・交響的前奏曲(A. ギュルシングによる復元版)

マーラーの交響詩「葬礼」(Todtenfeier)は自身の交響曲第2番「復活」の第1楽章の初稿にあたる曲で、1888年に作曲された。「復活」の第1楽章に大筋は似ており、細部では違いがあるが、全体としては同一の音楽で、ソナタ形式で書かれている。

マーラーの「交響的前奏曲」はアントン・ブルックナーの関連性を問われた偽作説もあり、ドイツではこの説が支持されているが、作品完成までの過程の一部がブルックナーに依る可能性があるという程度の関係であり、定説には至っていない。

ウラディーミル・ユロフスキ(Vladimir Jurowski,1972年4月~)は、ロシア、モスクワ生まれのドイツの指揮者。父は指揮者のミハイル・ユロフスキ、祖父は作曲家で同名のウラディーミル・ユロフスキ。18歳でドイツに移住。音楽を学び、各地の歌劇場などで経験を積む。その後2001年グラインドボーン音楽祭の音楽監督に就任し、数々の上演を行う。2007年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。ロシア・ナショナル管弦楽団の首席客演指揮者やエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団の指揮者も務める。2011年10月、舌禍により解任されたゴレンシテインの後任としてロシア国立交響楽団の芸術監督に就任した。2017年10月にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と共に来日し、ツアー公演を行った。
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ベルリン放送交響楽団(独: Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin,英語: Berlin Radio Symphony Orchestra)は、ドイツの首都ベルリンに本拠を置くオーケストラである。略称はRSB。1923年に設立された。第二次世界大戦後は東ベルリン側に属し、DDRラジオ放送局(Rundfunk der DDR)の放送オーケストラとなった。ドイツ再統一後の1994年にRIAS室内合唱団、ベルリン放送合唱団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ベルリン放送交響楽団の4団体を所有する有限会社(GmbH)である"Rundfunk Orchester und Chöre GmbH Berlin"が設立され、その傘下となった。主にベルリン・フィルハーモニーおよびベルリン・コンツェルトハウスで演奏会を行っている。
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ダイナミックレンジの大きな録音で、スポットマイクは多用していないと思われ、コンサートホールの中ほどで聴く音に近い。音像は左右、奥行き方向にも広がっている。特に金管のきらびやかな響きが印象に残った。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音はベルリン放送局本館(Haus des Rundfunsk(rbb))で行われたが、オルガン・パートのみ、ベルリンの聖マティアス教会で収録され、ミキシングされている。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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