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SACDサラウンド・レビュー(809) [サラウンド・サウンド・レビュー]

F Couperin Les Nations.jpg
F Couperin
Les Nations
Jordi Savall(viola da gamba)
Monica Huggett(baroque violin)
Chiara Banchini(baroque violin)
Ton Koopman (harpsichord)
Hopkinson Smith(Lute)
録音 1983年5月
Alia Vox

フランソワ・クープラン:「諸国の人々」
・スペインの人
・フランスの人
・神聖ローマ帝国の人々
・ピエモンテの人

「諸国の人々」は1726年に出版されたクープラン晩年の作品。トリオによるソナード(ソナタ)とサンフォニーの組曲集で、4つの組曲(オルドル)からなる。第1組曲が「フランス人」(トリオ・ソナタ「少女」にもとづく)、第2組曲が「スペイン人」(トリオ・ソナタ「幻影」にもとづく)、第3組曲が「神聖ローマ帝国の人々」(ドイツ人)、第4組曲が「ビエモンテの人」(トリオ・ソナタ「アストレ」にもとづく)という構成になっている。1曲が1分から2分程度の短い作品であり、1つの組曲は20分少々の長さ。曲にはそれぞれ標題がつけられている。

ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall ,1941年~)スペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラダに生まれ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年に器楽アンサンブルのエスペリオンXXIを設立し、バーゼルを活動の拠点として数多くの録音を行ったが、1987年には合唱中心のグループであるレ・カペーリャ・レイアル・デ・カタルーニャを、1989年には管弦楽団ル・コンセール・デ・ナシオンを結成し、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。最近ではサヴァール・トリオとして2017年9月に来日した。
Jordi Savall_9.jpg


1983年のデジタル、セッションでの録音だが、音質はほどほど良い。最近では古楽界の大御所になったバロック・ヴァイオリンにモニカ・ユゲット、キアラ・バンキーニ、クラヴサンにトン・コープマン、テオルボにホプキンソン・スミスなどが参加している。音像は左右に広く、各楽器間の音のバランスは良く、定位もしっかりしている。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスがメイン。

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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