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SACDサラウンド・レビュー(810) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Martinů Double Concertos for Violin and Piano.jpg
Martinů
Double Concertos for Violin and Piano
PTC5186658
Sarah & Deborah Nemtanu (violin)
Magali Demesse (viola)
Momo & Mari Kodama (piano)
Lawrence Foster/Orchestre Philharmonique de Marseille
録音 2017年6月
Pentatone

マルティヌー:
・2つのヴァイオリンのための協奏曲H.329
・ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ・コンチェルト
・2台のピアノのための協奏曲H.292

ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů,1890年12月~1959年8月)は、チェコ出身の作曲家。7歳からヴァイオリンを習い、12歳の時には弦楽四重奏曲を作曲している。プラハ音楽院に入学したが途中で退学。1919年にはカンタータ「チェコ狂詩曲」でスメタナ賞を受賞し、作曲家としてのデビューを飾った。1923年には奨学金を得て、念願のパリで学ぶこととなり、ルーセルに対位法を学び、フランス六人組やストラヴィンスキーなどの影響を強く受けた作品を作曲した。大変多作な作曲家で400作を残した。6曲の交響曲を始め、様々な楽器のための30曲近くもの協奏曲、11作のオペラをはじめ、あらゆる分野で作曲を行った。

ローレンス・フォスター(Lawrence Foster,1941年10月~)は、アメリカ合衆国の指揮者。 カリフォルニア州ロサンゼルスでルーマニア系の両親の元に生まれる。ズービン・メータの下でロサンジェルス・フィルハーモニックの副指揮者として研鑽を積んだ後タングルウッド音楽センターで学び、1966年にクーセヴィツキー賞を受賞する。以後NHK交響楽団を始め、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やフランクフルト放送交響楽団、北ドイツ放送交響楽団など様々なオーケストラの指揮者を歴任。2012年よりマルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。

マルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団 ( Marseille Philharmonic Orchestra)は1965年にフランス公共放送地方オーケストラ(ORTF Regional Orchestra)が解散後に、マルセイユ・オペラ座(Orchestre de l’Opéra de Marseille)が創設した管弦楽団。1981年にはフュルスト・ヤーノシュ(János Fürst)を音楽監督に迎え本格的に独立したオーケストラとして始動。現在は88名の常任メンバーにより運営されている。2012年2月よりローレンス・フォスターが音楽監督に就任。
Marseille Philharmonic Orchestra_1.jpg

ソロの楽器はあまり前に出ることなく、バックのオーケストラとの音のバランスは良い。豊かなホールトーンを感じる録音で、低域弦の響きも豊で、音像は左右、奥行き方向にも広い。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスがメイン。録音場所はフランス、マルセイユ、Friche la Belle de Mai

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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