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SACDサラウンド・レビュー(816) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Beethoven
Piano Sonatas Op.110 & Op.111
BIS-2208
Yevgeny Sudbin
録音   2014年11月(Six Bagatelles)
     2016年7月(Sonata No.31,Sonata No.32)
Bis


ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
・ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
・6つのバガテル Op.126

エフゲニー・スドビン(Yevgeny Sudbin, 1980年~)ロシアのサンクトペテルブルク生まれ。幼少の頃から優れた音楽的才能を発揮し、1987年にはサンクトペテルブルク音楽院へ入学。90年にベルリンで研鑽を積んだ後、97年よりロンドンに居を構え、王立音楽院でクリストファー・エルトンに師事。その間にイタリア、コモ湖国際ピアノアカデミー参加、マレイ・ペライヤ、クロード・フランク、レオン・フライシャー、スティーヴン・ハフ、アレキサンダー・ザッツにも師事する。 06年にヨーロッパ、北欧ツアーのほか、大絶賛されたカナダとアメリカツアーを実現、フリック・コレクション・シリーズでニューヨーク・デビューを果す。2007年アメリカのアスペン音楽祭、フランスのラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ニューヨークのメトロポリタン博物館ピアノ・フォルテ・シリーズでデビューをする。2010年10月、アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホールデビューを果たす。2011年1 月、初来日し埼玉と東京のリ サイタルは絶賛を博す。2019年5月に来日し、日フィルとメトネル、ピアノ協奏曲第2番を共演予定。
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スタインウエーDの音像はセンターに集中することなく、立体感がある録音になっている。ピアノ・ソナタとバガテルで録音時期、場所が異なるが両者とも教会での録音で、サラウンドスピーカらの音はマイクを遠目にセッティングし、アンビエンスな音を捉えている。録音場所はピアノ・ソナタがイギリス、マンチェスター、ハレ・セント・ピーターズ教会。バガテルがイギリス、ブリストル、セントジョージ教会


サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(815) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Rossini
OVERTURES
PTC5186719
Michele Mariotti/Bologna Teatro Comunale Orchestra
録音 2018年5月
Pentatone


ロッシーニ:序曲集
・歌劇「絹のはしご」 序曲
・歌劇「タンクレディ」第1幕 序曲
・歌劇「アルジェリアのイタリア女」 第1幕 序曲
・歌劇「セビリアの理髪師」 序曲
・歌劇「泥棒かささぎ」 序曲
・歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン」 序曲
・歌劇「セミラーミデ」 第1幕 序曲
・歌劇「コリントの包囲」 序曲
・歌劇「ウィリアム・テル」 序曲

ミケーレ・マリオッティ(Michele Mariotti,1979年~ )は、イタリアの指揮者。ペーザロで生まれ、ロッシーニ音楽院で作曲を学ぶ。2005年、サレルノ・ヴェルディ歌劇場でのロッシーニ「セビリアの理髪師」で、オペラ指揮者としてデビューする。2007年11月、ボローニャ市立劇場でのヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」公演にて成功を収める。2008年2月より、ボローニャ市立劇場の首席指揮者を務める。 2011年9月にボローニャ市立劇場の日本公演にて初来日を果たし、ベッリーニ「清教徒」、ビゼー「カルメン」を指揮した。
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ボローニャ市立劇場管弦楽団 (Bologna Teatro Comunale Orchestra)はイタリアのボローニャを拠点とするオーケストラ。ボローニャ市立劇場の専属オーケストラとして、1956年に設立ボローニャ歌劇場の主要メンバーで構成されるシンフォニー・オーケストラとしての活動が活発化した。主な指揮者はリッカルド・シャイー、ダニエレ・ガッティなど。セルジュ・チェリビダッケ、エリアフ・インバル、ゾルターン・ペシュコーらが主な客演指揮者として名を連ねる。2008年2月よりミケーレ・マリオッティが主席指揮者を務めており、2016年からは吉田裕史が首席客演指揮者に就任した。
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コンサートホールの中ほどで聴くような音像が横に広く、奥行き感の有る録音。サラウンドスピーカーからは打楽器などのアンビエンスな音も感じるが、ほぼ直接音が占める。
録音場所はボローニャ、聖ドメニコ修道院

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(814) [サラウンド・サウンド・レビュー]

Fauré Piano Music.jpg
Fauré
Piano Music
BIS-2389
Nicolas Stavy(Piano)
録音 2018年3月
BIS

ガブリエル・フォーレ:
・夜想曲第1番 変ホ短調 Op.33, No.1
・3つの無言歌 Op.17
・ピアノ・ソナタ ヘ長調
・マズルカの形式による小品
・夜想曲第6番 変ニ長調 Op.63
・夜想曲第13番 ロ短調 Op.119
・バラード 嬰ヘ長調 Op.19

ニコラ・スタヴィ(Nicolas Stavy,1975年11月~)はフランス、パリ生まれのピアニスト。パリ国立音楽院でジェラール・フレミー(Gérard Frémy)、クリスチャン・イヴァルディ(Christian Ivaldi)に師事。その後、ジュネーヴ音楽院でドミニク・メルレ(Dominique Merlet)に学んだ後、アルフレート・ブレンデルの薫陶も受ける。ユンディ・リが優勝した2000年のショパン・コンクールで特別賞、翌2001年のジュネーヴ国際音楽コンクールでは第2位を受賞。
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あまり前に出ず適度な距離感のある録音で、音像はセンターに集まり過ぎず、横への広がり感がある。Steinway Dの響きも美しい。録音場所はドイツ、Neumarkt in der Oberpfalz、Reitstadel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(813) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Rossini & Hoffmeister
Quartets with Double Bass,Vol.2
BIS-2318
Minna Pensola(violin)
Antti Tikkanen(Violin/Viora)
Tuomas Lehto(Cello)
Niek de Groot(Double bass)
録音 2017年10月
BIS

ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第4番 変ロ長調
ホフマイスター:独奏四重奏曲第3番 ニ長調
ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第5番 変ホ長調
ホフマイスター:独奏四重奏曲第4番 ニ長調
ロッシーニ:6つの四重奏のソナタより第6番 ニ長調

ミンナ・ペンソラ(Minna Pensola,1979年~)はフィンランドの女性ヴァイオリンニスト。シベリウス・アカデミーで学んだ後、 2001年に結成された「Meta4」のメンバーとして2004年にモスクワで開催されたショスタコーヴィチ国際弦楽四重奏コンクール(Dimitri Shostakovich String Quartet Competition)と2007年ウーンで開催されたヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクール(Joseph Haydn Chamber Music Competition)に優勝。The Punavuori Chamber Music Societyの創設メンバーの一人。使用ヴァイオリンはSigne ja Ane Gyllenberg Foundation借与の1732年製Carlo Bergonzi。
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アンッティ・ティッカネン(Antti Tikkanen)はフィンランド生まれのヴァイオリン、ヴィオラ奏者。「Meta4」の創設メンバーの一人。7歳からヴァイオリンを習い始め、Jokilaakso Music InstituteにてTomasz Orzechに師事。シベリウス・アカデミーでLajos Garam、 Mi-Kyung Lee 、Kreeta-Maria Kentalaに師事。フィンランド文化財団から借与されているストラディヴァリウス”ex Berglund”を弾いている。

トゥオマス・レヘト( Tuomas Lehto,1985年~ )はフィンランドのチェロ奏者。2010年から2013年の間フィンランド放送交響楽団(Finnish Radio Symphony Orchestra)の首席奏者を務めた。2006年トゥルク・チェロコンクールで第3位。

ニーク・デ・フロート( Niek de Groot)はオランダのコントラバス奏者。1996年から2006まで10年間ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席奏者を務め、現在はソリスト。室内楽奏者としても活躍している。1996年来ドイツ、エッセンにあるフォルクヴァンク芸術大学(Folkwang University of Arts, Essen)の教授を務めている。使用楽器は1747年製ドメニコ・モンタニャーナ(Domenico Montagnana in Venice )

ロッシーニとホフマイスターを組み合わせた弦楽四重奏曲集の前作(BIS 2317)に続く第2弾で今回の音質も優秀。

Vnはクリアーでナチュラルな響きをしており、Cbは低域の響きがとても豊である。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングしてアンビエンスな音も捉えている。録音場所はフィンランド,ヤコブスタード、シャウマン・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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