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SACDサラウンド・レビュー(830) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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J.S. Bach
Harpsichord Concertos Vol.2
CC72800
Fabio Bonizzoni(Harpsichord/conductor)
La Risonanza
録音2018年9月
Challenge Classics


J.S. バッハ:チェンバロ協奏曲集Vol.2
ブランデンブルク協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
チェンバロ協奏曲第6番 ヘ長調 BWV1057
チェンバロ協奏曲第3番 ニ長調 BWV1054
フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲 イ短調 BWV1044


ファビオ・ボニッツォーニ(Fabio Bonizzoni,1965年~)はイタリア、ミラノ生まれのチェンバロ奏者、オルガン奏者、指揮者。1987年から1994年の間ハーグ王立音楽院にてコープマン(Ton Koopman)にバロック・オルガンとチェンバロを師事。イタリア、トラーパニ国立音楽院(Conservatory of Trapani)やスイス、ルガーノのスヴィッツェラ・イタリアーナ音楽院(Conservatorio della Svizzera Italiana of Lugano)にてチェンバロを教えている。
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ラ・リゾナンツァ(La Risonanza)は古楽器を用いるイタリアの室内合奏と合唱のグループ。1995年にチェンバロ奏者ファビオ・ボニッツォーニを中心として結成された。主にバロック音楽を演奏する。
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バッハのチェンバロ協奏曲集Vol.1に続く第2弾。ソロのチェンバロは少し前に出た位置に定位しているが、バックのアンサンブルとの距離は無く、奥行き感のない収録。サラウンドスピーカーからの音はマイクを遠目にセッティングして教会のアンビエンスな音を捉えている。イタリア、フォルリ近郊、ポレンタ、サン・ドナート教会

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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2020東京五輪チケット当選 [その他]

本日2020東京五輪のインターネットによる抽選結果の発表が有り、1つだけですが当選しました。

オリンピックスタジアムでの陸上競技6日分と有明テニスの森のセンターコートでのテニス3日分の抽選にカスケード方式で応募し、全部当たると最高で20数万円でしたが、結局は7月31日のオリンピックスタジアムで開催の陸上競技の夜の部で男子10,000m決勝などがのある席種Cが当たっただけでした。

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SACDサラウンド・レビュー(829) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Elgar
Violin Concerto & Violin Sonata
99141
Thomas Albertus Irnberger (violin)
Michael Korstick (piano)
James Judd/Royal Philharmonic Orchestra
録音  2017年9月(Violin Concerto)
    2018年3月(Violin Sonata)
Gramola


エルガー:
ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op. 61
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op. 82

トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(Thomas Albertus Irnberger,1985年~)はオーストリア、ザルツブルグ生まれのヴァイオリニスト。7歳からヴァイオリン、8歳でピアノを習い始めた。才能を認められ、わずか9歳でザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学の特待生として入学を許される。15歳でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でビルケント交響楽団(BilkentSymphony Orchestra)と共演し、センセーショナルなデビューを果たす。リンツ・ブルックナー音楽院でヨゼフ・ザバイーニに、パリでギトリスに、その他シトコヴェツキー、アルベルト・リジー、イーゴリ・オイストラフといった巨匠たちに師事した。
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ミヒャエル・コルスティック(Michael Korstick ,1955年4月~)はドイツのケルン生まれのピアニスト。9歳からピアノのレッスンを受け、11歳のときケルンで開催された "Jugend musiziert"コンペティションの最優秀賞を受賞した。1974年からロシアのピアニストのタチアナ・ニコラーエワ(Tatiana Nikolayeva)からマスタークラスの授業を受ける。1976年にアメリカ、ジュリアード音楽院に留学。1983年にコンサートのキャリアを積むためにドイツに戻った。
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ジェームズ・ジャッド(James Judd,1949年10月~)はイギリスの指揮者。ロンドン、トリニティ音楽学校(Trinity College of Music)の出身。 1988年にアメリカのフロリダ・グランドオペラでドンジョバンニを指揮し、オペラのデビューをかざる。クリーブランド管弦楽団副指揮者、欧州連合ユースオーケストラ(European Union Youth Orchestra)の副音楽監督を務めた。2014年から2017年までイスラエル交響楽団(Israel Symphony Orchestra Rishon LeZion)の音楽監督。2017-2018シーズンからスロバキアフィルハーモニー管弦楽団(Slovak Philharmonic Orchestra)のシェフ・コンダクターに就任した。
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ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(英: Royal Philharmonic Orchestra, 略称RPO)は、イギリス・ロンドンを拠点とするイングランドを代表するオーケストラの1つ。旧ロイヤル・フィルが1931年に活動を停止して15年後の1946年にトーマス・ビーチャムによって新ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が創設され今日に至っている。「ロイヤル」の称号はビーチャム個人がロイヤル・フィルハーモニック協会から使用許可を得てつけられ、1966年に女王エリザベス2世から正式に許可された。海外公演よりイギリス国内で幅広く演奏旅行に取り組み、「イギリスの国民的オーケストラ」と呼ばれることもある。2009年~2018年までシャルル・デュトワが首席指揮者を務めた。
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Gramola Recordsは1924年に創業したウィーンの輸入代理店が2002年に立ち上げたレーベル。ウィーン音大やザルツブルクのモーツァルテウム、リンツ・ブルックナー音大などオーストリア屈指の教育機関で修練を受けた気鋭奏者、歌手たちを起用している。

ソロのヴァイオリンとバックのオーケストラとの間の距離感の有る録音。ワンポイントマイクをメインに、スポットマイクはソロのヴァイオリンのみに使用したように聴こえた。低音域は厚みのある音を感じるが、高域弦の音の伸びはあまり無い。サラウンドスピーカーからの音には直接音がかなり入っている。録音場所はヴァイオリン協奏曲がロンドン、ブラックヒース・ホール、ヴァイオリン・ソナタがザルツブルク、モーツァルトザール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆
チャンネル          5.1ch

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SACDサラウンド・レビュー(828) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Tchaikovsky
Treasures
PTC5186747
Guy Braunstein (violin)
Kirill Karabits/BBC Symphony Orchestra
録音 2018年6月
Pentatone

チャイコフスキー:
・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
・バレエ音楽「白鳥の湖」 Op.20 第1幕 パ・ド・ドゥ アンダンテ
・歌劇「エフゲニー・オネーギン」 Op.24
(G. ブラウンシュタインによるヴァイオリンと管弦楽編)(抜粋)
・憂鬱なセレナード Op.26
・ワルツ・スケルツォ Op.34


ガイ・ブラウンシュタイン(Guy Braunstein,1971年~ )は、イスラエル、テルアヴィヴ生まれのヴァイオリニスト。7歳でヴァイオリンを始める。ニューヨークでグレン・ディクテロウ(Glenn Dicterow)およびピンカス・ズーカーマンに師事する。イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、モスクワ放送交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの世界的なオーケストラと共演している。ソロ、室内楽では、ズービン・メータ、マウリツィオ・ポリーニ、アイザック・スターン、イェフィム・ブロンフマン、サー・サイモン・ラトル、ダニエル・バレンボイムらと共演している。2000年よりベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスター。2003年から2007年までベルリン芸術大学教授。2013年、ソロ活動に専念するためにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を退団した。
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キリル・イヴァノヴィチ・カラビツ(Kirill Ivanovich Karabits, 1976年12月~ )は、ウクライナ、キエフ生まれの指揮者。父は作曲家のイヴァン・カラビツである。幼い頃からピアノと音楽理論を学び、13歳から指揮法に興味を持つようになった。ルイセンコ音楽学校を経てウクライナ国立チャイコフスキー記念音楽院に進学して指揮法を学んだ。その後はウィーン音楽大学に留学し、シュトゥットガルト国際バッハ・アカデミーでヘルムート・リリングとペーター・ギュルケの薫陶を受けた。1996年にキエフ・カメラータを指揮してデビューするまでに、ベルリン高等音楽院でカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの「ヨハネ受難曲」の復元に携わった。2002年から2005年までフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者を務め、2009年からボーンマス交響楽団の首席指揮者の任を務めている。
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BBC交響楽団(The BBC Symphony Orchestra)は、英国放送協会(BBC)が所有する放送オーケストラの一つであり、イギリスの主要オーケストラの一つである。本拠地はロンドンのバービカン・センター(Barbican Centre)。1930年に指揮者・エイドリアン・ボールトによって創設された。ボールトは1950年まで首席指揮者の地位にあり、その後同ポジションはマルコム・サージェント(1950年~1957年)、アンタル・ドラティ(1962年~1966年)、コリン・デイヴィス(1967年~1971年)、ピエール・ブーレーズ(1971年~1975年)、ルドルフ・ケンペ(1975年~1978年、ただし1976年に急逝)、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(1978年~1981年)、アンドルー・デイヴィス(1989年~2000年)、レナード・スラットキン(2000年~2004年)と引き継がれ、2006年のBBCプロムス初日からはイルジー・ビエロフラーヴェクが2012年まで務めいた。2013年からはサカリ・オラモ(Sakari Oramo)が就任した。BBCプロムスにおいては主要な役割を果たしており、ロイヤル・アルバート・ホールでの初日と最終日はBBC交響楽団が管弦楽を担当する。
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Vn協でのソロのヴァイオリンは前に出た位置に定位しており、バックのオーケストラとの距離感が有る。サラウンド・スピーカーからの音はアンビエンスな音がメイン。録音場所はロンドンのウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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SACDサラウンド・レビュー(827) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Richard Strauss
Ein Heldenleben,Burleske
PTC5186617
Denis Kozhukhin(Piano)
Marc Albrecht/Netherlands Philharmonic Orchestra
録音   2017年2月(Burleske)
     2017年12月(Ein Heldenleben)
PentaTone


リヒャルト・シュトラウス:
・ブルレスケ ニ短調 TrV145
・交響詩「英雄の生涯」 Op. 40 TrV190

ブルレスケ ニ短調はピアノと管弦楽のための作品であり、1886年に作曲された。青年時代の作品のこの曲は、作風や曲想においてブラームスに触発されたことが窺われる。当初は「ピアノと管弦楽のためのスケルツォ」と題され、ハンス・フォン・ビューローに献呈された。しかしながらビューローは、あまりに演奏が至難であることを理由にこの作品の演奏を拒否している。初演は1890年6月21日にアイゼナハの音楽祭で行われた。指揮は作曲者本人であり、独奏者はリストの高弟オイゲン・ダルベールであった。自由なソナタ形式による単独楽章の作品。演奏時間は約20分。

デニス・コジュヒン(Denis Kozhukhin,1986年~)はロシアのニージニー・ノヴゴロド生まれのピアニスト。最初は母親からピアノのレッスンを受けた後、バラキレフ音楽学校で学び、14歳でディプロマを取得。23歳の2010年5月、圧倒的な評価を得て、エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝。これまでにマルタ・アルゲリッチ・プロジェクト、サハロフ音楽祭、パロマ・オシア夏季音楽祭、ルール・クラヴィーア音楽祭、ルーブル美術館オーディトリアム・シリーズ、プレステージ・シリーズ、などに招かれており、特に2003 年のヴェルビエ音楽祭・アカデミーではロイター財団賞を受賞し、翌年の同音楽祭でデビュー・リサイタルを開催した。2011年初来日、最近では2017年9月に来日し、N響第1865回定期公演 Cプログラムにてラフマニノフのピアノ協奏曲第4番を弾いた。
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マルク・アルブレヒト(Marc Albrecht,1964年~ )はハノーファー生まれのドイツの指揮者。ダルムシュタット歌劇場音楽監督、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督を歴任。2011年からは急逝したヤコフ・クライツベルクの後を引き継ぎ、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者を務めている。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、フランス国立管弦楽団などに客演している。日本では、東京フィルハーモニー交響楽団、NHK交響楽団、札幌交響楽団を指揮。オペラの分野でも高い評価を得ており、特に、バイロイト音楽祭での「さまよえるオランダ人」の新演出(2003年~2006年)、ザルツブルク音楽祭でのヴェレス「バッカスの信女」(2003年)、パリ国立オペラでのヤナーチェク「死者の家から」(2003年)は絶賛された。2001年から2004年まで、ベルリン・ドイツ・オペラの首席客演指揮者を務め、メシアン「アッシジの聖フランチェスコ」等で成功を収めた。また、ドレスデン・ゼンパーオーパー(州立歌劇場)とも良好な関係を築き、「ファウストの劫罰」「影のない女」「エレクトラ」等を指揮した。最近では2014年5月に来日し、東京都交響楽団の定期演奏会に客演し、コルンゴルトの交響曲などを指揮した。
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ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団(英:Netherlands Philharmonic Orchestra,蘭: Nederlands Philharmonisch Orkest)はオランダ・フィルハーモニー管弦楽団とも言い、オランダ・アムステルダムを本拠地とするオーケストラである。オランダ国内のオーケストラが交替でピットに入るネーデルラント・オペラで最も多く演奏するオーケストラでもある。1985年にアムステルダム・フィルハーモニー管弦楽団(Amsterdams Philharmonisch Orkest)とユトレヒト交響楽団(Utrechts Symfonie Orkest)とネーデルラント室内管弦楽団(オランダ室内管弦楽団)が合併して発足した。合併後もネーデルラント室内管弦楽団は同名称で引き続き独立した活動をしている。初代首席指揮者はヘルムート・ヘンヒェン(ネーデルラント室内管弦楽団と兼任)。2003年から2010年までヤコブ・クライツベルクが同じく兼任で首席指揮者を務めた。小林研一郎も客演指揮者を務めている。歴代の指揮者としてウィレム・ヴァン・オッテルロー、ユベール・スダーンらがいる。現在、マルク・アルブレヒトが首席指揮者を務める。

「ブルレスケ」でのピアノは少し下がった位置に定位しており、ホールトーンの豊かさを感じる。「英雄の生涯」では高域弦の音の伸び、低域弦の響きの豊かさがさらに増したように感じた。サラウンドスピーカーからの音はアンビエンスな音の中に直接音も感じる。録音場所はアムステルダム、NedPhO-Koepel

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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