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SACDサラウンド・レビュー(817) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Debussy
La mer
PTC5186627
Gustavo Gimeno/Orchestre Philharmonique du Luxembourg
録音   2016年9月
     2018年7月
PentaTone


クロード・ドビュッシー:
・交響詩「海」-3つの交響的スケッチ
・管弦楽のための映像より第2集「イベリア」
・「映像」第1集(コリン・マシューズ編曲)
・「6つの古代のエピグラフ」(ルドルフ・エッシャー編曲)

ドビュッシーの「映像」(Images)はピアノ曲および管弦楽曲で、全部で4集からなり、第1集と第2集はピアノ曲、第3集は管弦楽曲である。ただし、第3集は単に「管弦楽のための映像」と呼ばれることが多い。
管弦楽のための「映像」は「ジーグ」、「イベリア」、「春のロンド」の3曲から構成され、各曲はそれぞれがイギリス(スコットランド)、スペイン、フランスの民族音楽的なイメージを持つ。組曲の体裁はとられているが各曲の作曲時期、楽器編成は異なっており、各曲は半ば独立した作品と見ることができる。以下の曲順は全曲の作曲後に決められたものであるが、この順に演奏する場合と、完成順に演奏する場合とがある。また、「イベリア」はしばしば単独で演奏される。
「イベリア(Ibéria)」は1905年から1908年にかけて作曲された。これ自体が「街の道と田舎の道」、「夜の薫り」「祭りの日の朝」の3曲からなる。演奏時間は約20分。

グスターボ・ヒメノ(Gustavo Gimeno,1976年 ~ )は、スペインの指揮者、打楽器奏者、室内楽奏者、音楽教師。2001年に、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席打楽器奏者に就任した後、さらなる研鑽のためアムステルダム音楽院で指揮を学ぶ。アムステルダム交響楽団コン・ブリオ(Amsterdams Symphonie Orkest Con Brio)の指揮者を経て、2012年より、アムステルダム管弦楽団のアーティスティック・リーダーおよび首席指揮者に就任する。2012年~2013年シーズンと、2013年~2014年シーズンにロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団で、マリス・ヤンソンスの副指揮を務める。2013年には、クラウディオ・アバドやベルナルト・ハイティンクの副指揮も務めた。2015年に、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。
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ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団(仏:Orchestre philharmonique du Luxembourg, 独:Philharmonisches Orchester von Luxemburg)は、ルクセンブルク市で設立されたオーケストラである。かつてはルクセンブルク放送管弦楽団(仏:Grand orchestre symphonique de RTL)を名乗った。1933年にアンリ・ペンシスを首席指揮者に据えて発足するも、1939年に政治的な理由でいったん解散した。1996年からルクセンブルク放送局が運営を打ち切ったが、ルクセンブルク政府が基金を作ってオーケストラ運営を支援することになり、現行の名称で存続することとなった。
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録音レベルは少なめだがダイナミックレンジは大きく、コンサートホールの中ほどで聴くような横への広がり感、奥行き感を感じる録音。サラウンドスピーカーからの音は低めに抑えられており、ほぼ直接音が占める。録音場所はルクセンブルク市、フィルハーモニー・ルクセンブルク

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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