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SACDサラウンド・レビュー(819) [サラウンド・サウンド・レビュー]

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Terpsichore
Apothiose de la Danse baroque
AVSA9929
Jordi Savall / Le Concert des Nations
録音 2017年7月
Alia Vox


テルプシコール~バロック・ダンス讃
ジャン=フェリ・ルベル:
・ラ・テレプシコール
・管弦楽曲「舞曲さまざま」
・田舎の楽しみ(Les plaisirs champetres)
G.P.テレマン:
・序曲(組曲)ト長調 TWV.55:G2「風変り」
・序曲(組曲)変ロ長調(ターフェルムジーク第3部第1番 TWV.55:B1)

ジャン=フェリ・ルベル(Jean-Féry Rebel,1666年~1747年)は、フランス盛期バロック音楽の作曲家、ヴァイオリニスト。不協和音に始まるバレエ音楽「四大元素 Les Eléments」によって有名(同名のバレエ音楽は、他にアンドレ・デトゥーシュによるものも存在する)。ジャン=バティスト・リュリに師事。1699年に王立音楽アカデミーとパリ・オペラ座の首席ヴァイオリニストに就任。1700年にスペインを訪問。1705年に帰国後まもなく、宮廷楽団の一つ「王の24のヴァイオリン」に入団し、宮廷作曲家、王立音楽アカデミー楽長ならびにコンセール・スピリテュエルの指揮者を歴任。

ラ・テレプシコール(La Terpsichore)はジャン=フェリ・ルベルが1720年に作曲した舞曲。テレプシコールはギリシア神話の女神で、ゼウスと記憶を神格化した女神ムネーモシュネーの間に生まれた九人のムーサ(ミューズ)の一人と云われ、合唱隊の叙情詩と舞踊を司る女神と云われている。

ジョルディ・サヴァール(Jordi Savall,1941~)はスペイン東北部カタルーニャ州バルセロナ県イグアラーダに生まれ。6歳から同市教会の聖歌隊で児童歌手となり、やがてチェロの勉強をはじめ、バーゼル・スコラ・カントルムでヴィオラ・ダ・ガンバを学ぶ。1974年にオリジナル楽器使用のエスペリオンXX(現エスペリオンXXI)を設立。1987年に声楽アンサンブルのラ・カペイラ・レイアルを、1989年にはコンセール・デ・ナシオンを設立。ルネサンスやバロックなどの作品を得意とするが、近年19世紀の音楽も演奏している。
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ル・コンセール・デ・ナシオン(Le Concert des Nations)はジョルディ・サヴァールの主宰するピリオドアンサンブルで1989年の結成以来、活動の中心をバルセロナに移すと共に、バロック期のスペインないしラテン系諸国の声楽、器楽作品を新鮮な解釈と表現のもとに演奏活動に取り組んでいる。
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スポットマイクは使用していないと思われ、コンサートホールの中ほどで聴くような左右の音場が広い録音。サラウウンドスピーカーからの音はほぼ直接音で録音レベルも大きめ。録音場所はオーストリア、グラーツ

サラウンド・パフォーマンス  ☆☆☆
音質             ☆☆☆☆
チャンネル          5ch

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